柊

ジョジョ・ラビットの柊のレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.1
この監督の作品は初観賞。
こんな戦争の描き方もあるんだな。とても良かった。
決してふざけてるわけではないし、戦争の悲惨さや無慈悲さも十分に汲み取れる。だって舞台は第二次世界大戦のドイツだもの。世界中が敵なわけだし、(あ、日本しか見方がいないと言うセリフもあったけど、日本人としては笑うに笑えない)そんなどん詰まりのドイツ国内。国内が戦場になる悲惨さは弱い者を否応なく巻き込んでいくんだよね。もうこんな末期になればナチスの統制もてんで及ばない混乱の時期なんだろうけど、今を何とか生き抜けば命がつながると感じていた匿われし人や匿う人がどれ程いたのだろうか?

ヨーキーの明るい変わり身の早さが子どもらしくてすごくいい。ジョジョ役の子映画初出演らしいけど、ジェイミー・ベル以来の輝きを見た。子どもながら足が長い!スカヨハが優しくて強いお母さん役かぁ。時代は変わるねぇ。でも良き良き。キャプテンKとお付きの人も良かった。最後は泣かせるし…
久々のヒット。小作品ながらみぞれの中お客さん結構入っていた。
柊