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ジョジョ・ラビットのkaitoのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.1

『ジョジョ・ラビット』

遂にこの映画を観ることができた。
タイカ・ワイティティ新作の『ジョジョ・ラビット』だ。海外での評価はかなり高く、彼の新作というだけでもちろん観に行く価値がある。彼が作った『ソー・ラグナロク』は非常に良かった。

コメディ映画を期待し、この映画を観にきた。流石はタイカ・ワイティティ監督なだけあり、抜群に溢れ出るユーモアのセンス。そのどれもがタイミングよく、塩梅がいい。監督自身が演じるヒトラーが出てくるシーンはコミカルでほんとに観ていて楽しかった。それと同時に描かれるのが、戦争だった。はじめは、コメディと戦争が混ざり合うのか不安ではあったものの、切り替わるスイッチは全くといっていいほど違和感がない。

主演を務めるローマン・グリフィン・デイビスをはじめ、役者の演技はどれも良かったように感じる。特に母親役を務めたスカーレット・ヨハンソン。母性溢れる彼女の存在が、戦争映画に暖かさを持たせていように感じる。

そんな愛に溢れた映画でありながら、これはジョジョの成長を描く作品でもある。自分で靴紐を結べないジョジョ。この靴紐がこの映画における大切なもので、ジョジョ自身の成長を指し示すものだ。

笑えてハートフルな本作が海外で高く評価されるのは本当に理解できる。この映画見逃すわけなんて最初からあり得なかった。
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