Sachika

霧の中の少女のSachikaのレビュー・感想・評価

霧の中の少女(2017年製作の映画)
3.8
クリスマスの頃、小さな町で起こった少女の失踪事件。
この事件を追っていた捜査官ヴォーゲル(トニ・セルヴィッロ)は、事故で記憶が曖昧なまま、霧深いこの街に戻ってくる。
彼がカウンセラー(ジャン・レノ)に話す回想によって、事件の真相へ。

誰が犯人なのか、居なくなった少女の行方は?
犯人を仕立て上げ、証拠を作り出し、メディアに情報を売り操作する。
そんなヴォーゲルの型破りな捜査方法のせいで、物語が進めば進むほど事件に翻弄されていく。
犯人に祭り上げられたマルティーニ教授(アレッシオ・ボーニ)は、本当に無実なのか?
至る所にちりばめられた伏線と、その伏線回収も素晴らしくて、全てが繋がった時の気持ちよさ…!

場面転換で出てくるドールハウスの様な小さな模型が町の小ささをよく表していて、なぜこの町でこんな事件が?って言うのもよくわかるし、教会の集まりも異様な環境を作り出す要因なのかも。

2020年ミステリー作品がたくさん公開されてる中で、イタリアンミステリーもぜひ!
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