Daniel

新聞記者のDanielのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

組織の闇に立ち向かえるか



終始重々しい、緊迫感のある作品。
「このままでいいのか」「父としてもう耐えられない」「すまない」
一つ一つののメッセージが、見ている者に強く訴えかけるものだった。
展開についても細かい説明をせず、見るものに考えさせる構成となっており、作品としての深みがあった。


素晴らしいのが松坂桃李の演技。
組織と正義の間で苦しむ葛藤や苦しみを、目、声、体で見事に表現していた。

正義の為に踏み出した内部者と、ひたすらに真実を求める新聞記者。
二人が合わさっても迎えた絶望的なラスト。
組織が作る闇の深さ、恐ろしさを表現していた。
Daniel

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