サマンサ

新聞記者のサマンサのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.8
スニークプレビュー試写にて鑑賞。

東京新聞記者:望月衣塑子氏著『新聞記者』を原案に森友疑惑や性暴力を告発した詩織さん問題をトレースした、暗に現政権を揶揄しするかのようなダーク政治サスペンスドラマ。

国家安泰という口実で、大手紙やネットをつかい世論の印象操作に暗躍する内閣情報調査室。
その闇に抗う者には、様々な脅しや圧力が…
新聞記者、正義感の強い官僚、内調の攻防に息を呑む。
シム・ウンギョンさんと松坂桃李君のW主演。
2人の迫真の演技に、現実と映画が交差するような錯覚を覚えた。

邦画も遂にココまで!と思ったのと同時に、色んな意味で自分を試される映画の様に感じる。
世の中に出ている情報は玉石混交。
まず気になることは自分で調べて確かめる…鵜呑みはとてもキケンだ。
きちんとした肩書き、著名な方だからといって、必ずしも正しい意見とは限らない。
政権=権力=悪、メディア=正義、と単純に捉えることもキケンだ。
昨今の報道を見てもそう感じる。

映画は6/28(土)公開予定。
奇しくも7月参院選の前に公開される意味とは。

ラストでも色々考えさせられる映画。
無音シーンの静寂さが恐さを物語る。
サマンサ

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