皆さんのレヴューに誘われ、やはり日本の現状をふまえると、今見るべき映画だと考え、鑑賞してきました。
本作は東京新聞の記者である望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』が原案とのこと。(はい、未読です)
まずフィクションであることを念頭に置かねばなりませんが。
ここまで内閣府によって、言論の自由が奪われ、情報統制が行われている可能性があるということには驚かされました。
田中哲司が怖すぎ。(笑)
ストーリーとしては、新聞記者である吉岡(シム・ウンギョン)の立場から、一方的に政権を批判するだけでなく、政府の人間である杉原(松坂桃李)の側からも、描かれていることに好感が持てました。
これにより、立場が真逆の二人がそれぞれに葛藤を抱えつつ、真実に迫る姿に引きつけられます。
そして人間ドラマとして素晴らしいエンターテイメントに仕上がっているのではないでしょうか。
この映画に携わった方々には拍手を送りたいですが、やはり主役の新聞記者には日本の女優がやって欲しかったです。
当初は蒼井優という話もあったそうですが、それも見てみたかったなあ。