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グレイハウンドのtamagoのレビュー・感想・評価

グレイハウンド(2020年製作の映画)
4.0
apple TV+製作ってどうなんかな?と特に期待もせず観たのですが、どハマりしました。
やっぱりUボートものにハズレなしですね〜(勝手な持論です)
ちょびっとだけ戦場以外の回想シーンがあるものの、ほとんどが戦場、しかも戦闘シーンで、一種のタイムリミットものでもあるので、観始めたらラストまで一気にあっという間に感じました。

監督のアーロン・シュナイダーさんの演出は余計な描写はほとんど無いように見えて、ちょこちょこ挟まる船員達の表情のショットが非常に効果的に戦場の緊迫感を伝えてくれます。
そして、Uボートとの死闘の数々は様々なショットを駆使して描かれており、まさに手に汗握る場面の連続です。
特に魚雷の航跡を俯瞰するショットは凄まじい迫力でした。

ただし、それらが全くカッコいいとかではなく、アメリカ軍の側に立って一緒に恐怖を感じるような臨場感が素晴らしかったです。
ほんとうに戦争って何の意味もないな、逆にドイツ軍も同じ恐怖を味わってるんだからと虚しくなるばかりでした。
それだけに、ラストシーンには少し救われる思いがしたのも余韻があっていい作品でした。

トム・ハンクスさんが脚本書かれているみたいなのですが、脚本家としても素晴らしい才能をお持ちなんで驚きました。
音楽も良くて、めちゃくちゃ緊迫感を盛り上げていました。
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