うーん、今回めっちゃ期待して観に行ったんですが、ちょっとハードル上げ過ぎましたかねえ。
密室殺人で容疑者が複数とかミステリーの王道やし、浜辺美波さん演じる可愛い探偵も登場、それでいて笑いのテイストもちゃんと入れてくる感じとか、予告編観たらそら行きたくなりますよ。
予告編以外に事前情報全く入れずに行ったんですが、序盤の展開は想定してなかったです。えっ、そっちのジャンルの映画なのか？って思ったくらい。
まあネタバレにもなるんで言わん方がええんでしょうが…
とはいえ中盤以降はちゃんとミステリーしてます。謎解きの行方のみならず、登場人物達の置かれた状況の変化がストーリーにメリハリを持たせて飽きずに観れます。
でも、なんか謎解きのわくわく感というのが感じられないんですよね。
本来この手のミステリーって複数の容疑者から誰が犯人なのか？って、観客にも想像させるように惹き付けてこそ成功だと思うんですね。一癖も二癖もあるように登場人物を描いて、この人が犯人かもって錯誤させるから、謎が解き明かされた時の驚きや高揚に繋がるのではないかと。
でもこの作品は登場人物それぞれの背景が描ききれてないので、観客に考えさせる余地が少ない。終盤トリックを解き明かしていく過程もストーリーを進める要素に過ぎない感じがして。つまりミステリー要素が希薄なんですね。やっぱり小説原作を２時間程度の映画で表現するのは尺的に難しいんですかねえ…
とはいえ浜辺美波さんのコミカルな演技はいい味出してるし、それ観るだけでも価値はあるかと。ユルい感じで楽しむ映画だと思います。
終わり方見る限り、これは続編来るかな？
出来ればこの探偵コンビをまた観てみたい！
