ふっくー

ブライトバーン/恐怖の拡散者のふっくーのレビュー・感想・評価

3.5
超人パワーを手に入れた人間が、必ずしも世界平和のため、悪を倒すためにその力を使うとは限らない。
アメコミ映画で、もしもスーパーパワーの超人が敵だったら?という誰もが一度は思ったであろうことをやり遂げた今作。

制作はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズのジェームズ・ガン監督。
どうやら今作はガン監督が、過去のツイートの不適切な内容が発覚し、ディズニーから解雇された時期に制作した作品らしく、平和平和してるディズニーに殴り込んだかのような内容で笑ってしまった。
結果的に和解し、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3の監督に復帰ありがとうございます。

最強の思春期。
主演のブライトバーンしちゃう男の子も、ワザと地味な感じの子をキャスティングしているし、自分に不都合な人間を容赦なく殺していく様は正義感強い人が見たら、最高にストレスになる作品。

ただスーパーパワーで暴れ回るだけではなく、目に刺さったガラスを引き抜いたり、顎がパックリいったり、ムカついた子供の親を拉致ってお腹くり抜いて自分の家の小屋の壁に飾ったりとなかなかショッキングなシーンがてんこ盛り。
これPG-12だけど普通にR-15でいいと思うけども笑。

背後から近づき、急に目の前に現れるなど、ホラー映画や、スプラッター映画の王道展開をたくさん見せてくれるし、ラストの全てが解決して平和になるかと思いきや、絶望のラストで終わらせてる感じがまた皮肉さがあっていい感じ。
あれで、ブランドン君に勝るスーパーヒーローが出てきたら、それはそれで面白くないからね。

能力的にはスーパーマンと同等。
目からビームも出ちゃいます。
マスクデザインはハチを意識してるのかな?
ミツバチは花粉を運ぶ存在、スズメバチは捕食者です的な内容にはめっちゃ納得してしまった笑。
いつか彼が平和のために力を使うことを信じたいものです。
エンドロールのニュース映像の後に、エンドクレジットで流れるビリーアイリッシュのbad guyが最高にかっこよくてしっくりきた。
やっぱ映画の挿入曲って大事ですわ笑。
ふっくー

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