にしやん

薔薇とチューリップのにしやんのレビュー・感想・評価

薔薇とチューリップ(2019年製作の映画)
3.3
ファンの皆さん申し訳ありません。2PMもジュノも全く知らん。来てた客はみんなジュノ目当てやねんやろな。客の全員女性やもんな。一人で観に来てる50過ぎのおっさんとかおらんわ。ほんまわしだけや。
主人公の主人公による主人公のための映画やな。ファンには堪らんのやろな。ファンサービス全開やで。ファンへのサービスシーンの連続やわ。せやけど、ファンでもなんでもないわしが観てても全く不快感はあれへんかったな。最後のほうはジュノにも好感持ってしもたわ。主人公もええけど脇役もみんなええ仕事して、映画を引き締めとったな。女将の娘とマネージャーとのコントラストも良かったし、女将の娘と仲居さんとの掛け合いもちょこちょこ笑かしてもろたし。
映画自体の出来はまあまあ。全然悪くないけど、割と早い段階でストーリーの行き着く先の予想ついてまうし、どっきりするような意外な展開とかもちょっと期待したけどあれへんし。ジュノのファン以外の人に絶対おススメとは流石に言いい切れへんわな。
それよりも、えらい気になったところは、とにかく撮影場所の単調さや。早稲田の某ホテル(一流感なし)の中と、熱海の某旅館(中途半端にくたびれてる)の中と、その近所の公園と海、あとはどっかの画廊みたいのとこを往ったり来たりしてるだけで、正直画面に飽きてくるし、同じ建物の中でずっとおったらなんか息苦しいしな。それに、温泉旅館と思いっきりタイアップとかしてるんどうなんやろ?これ見よがしに旅館の看板何遍も何遍も観さされるたんびに、画が一気に安っぽう見えてまうわ。仮にも「ユニバーサル映画」やろ?もっとええ恰好したれや。スタッフみんな宿泊させて経費浮かしてますって丸見えなってるやん。予算の問題とか大人の事情でしゃーないかもしれへんけど、テレビの2時間サスペンスもんとちゃうねんから、タイアップとかは止めてほしかったかな。
ラストはほっこりしてて良かったわ。綺麗な終わり方やったからな。あったかい気持ちになったわ。せやけど、あんなことになってしもたら、しばらくはとんでもない大騒ぎになるんとちゃうの?大迷惑やのに、あないに脳天気っちゅうか、お気楽すぎる感じで、はたしてほんまにええんやろか?まあ、映画やからな。しゃーないってことかいな。
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