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ばあばは、だいじょうぶのtoshiのレビュー・感想・評価

ばあばは、だいじょうぶ(2018年製作の映画)
4.3
絵本が原作となる今作。ばあばの孫翼を演じるのは天才子役の寺田心君。そういえば昨年公開したパパはわるものチャンピオンでも、心君が新日レスラーの棚橋と共演しておりましたが原作はやはり絵本でした。児童向けで且つ絵本ですから原作自体は短いのですが、それを2時間ほどの映画にして演じるのって結構大変だと思います。でもさすが心君。がっちり泣かせていただきました。

ばあばが大好きな小学生の翼。学校ではいじめにあっており、でもそれを知ったばあばは翼を助けてくれます。帰り路もばあばと一緒。帰ってからもばあばのお部屋でばあばに甘える翼。でもばあばは日に日に物事を忘れる様になり認知症と診断されます。症状が少しづつひどくなるばあば。そしてばあばが起こしたある行動に翼は怒りそれからばあばを避け始めます。そんなある日ばあばが突然姿をけしてしまい・・・。

とても辛くなる内容でした。ばあばの症状が悪くなる度に自分の顔が悲しくて歪んでくるのが分かりました。あんなに仲が良くてお互い大好きだったばあばと翼が可愛そうで、認知症は本人だけではなく周りにいる家族もとても辛い病気だと改めて思いました。
だけどそんな病気を受け入れて家族で立ち向かわなければいけない事も教えてくれた作品でした。

ばあば演じた冨士眞奈美さんと翼演じた寺田心君。本当の祖母と孫の様に年の離れたこの二人の役者さんだけで今作を作り上げられているといっても良いと思います。お二方とも素晴らしかったです。認知症は辛い病気ですが、今作はお二方の素晴らしい演技により私の心の中に残る一作となりました。
ありがとうごいざいました。

【余談1】
住んでいる同じ市内にあるイオンシネマ。でも出向くには広い江戸川を渡らないとならない為ずっと避けていた映画館でした。でもGWに愛がなんだを観に自転車こいで初めて出向いたら20分程で到着。以外と近いのね・・・とちょっと拍子抜けしました。が、また気軽に出向ける映画館が増えた事が嬉しいです。

【余談2】
そんなイオンシネマにて2回目の鑑賞が今作でした。公開直後という事で結構広いスクリーンだったのですが、鑑賞されている方は私含めて12人。良作なだけに残念ですが、私の周りには誰もいなかったのでおかげで顔ぐしゃぐしゃにして泣くことができました。
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