ひろくん

スウィング・キッズのひろくんのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.2
やられた。アマプラで観たが、最初「うーん、この感じで貴重な休日の夜をこの作品に費やすのか……」とかなりがっかりしていたのだが、完全に“映画”をやられた。空転する善意、虚しく散る夢、意味もなく死んでいく人々。朝鮮民族にとって朝鮮戦争とはどのような体験であった(ある)のか、イデオロギーによる分断は何をもたらすのか、踊りは何を自由にするのか。おちゃらけたコメディのような装いを纏っていながら、最悪の後味を残し強烈な印象を植え付ける。これは韓国のメディア、政治環境あっての作品であり、その意味でもきわめてクリティカルだった。
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