本格的にネタばれ書いてあります。
ネタばれ無しで観た方が楽しめる映画だと思います。
気にはなっていながら、行こうと思ったときにちょうど休業要請ちょっと前くらいで、2020年6月、やっと、やっと観れました！！
宇多丸さんのムービーウォッチメンを聴いてしまったのもあって、何かしら起こるということは知ってたし、戦争なんだから何かしらはほぼ絞れてくるわけです。
戦争映画は後でどうしても落ち込むから、得意じゃないけど、いつまでもそんなことも言ってられないし、小さい子どもがあんまり出てこなそうな作品で少しずつ訓練してきたが、こちら無垢なシンボル的に子ども出てくるし。お兄ちゃんの存在とか結果すごい落ち込みました。
個人の思想や恨みじゃなくて、国家の主義主張で人がたくさん死ぬって本当に信じられないし、国家の主義主張を正として教育されることの恐ろしさは、自分をいつでも痛哭の洞窟に引きずり込みます。韓国や朝鮮の人たちが今までどれだけ自分たちの生活を他所の人たちに侵略されてきたことか、映画の舞台となる巨済（コジェ）捕虜収容所には間違いや巻き込まれで収容されている民間人が本当に居たらしいし、所内の暴動についてとかずっとぐるぐるして勉強不足が苦しいです。
ので目線を少しかえて、軽めの文章を書きたい。この作品を観たらみんなそれぞれ落ち込むだろうから。
まず主人公ギス役のEXOのD.O.（ディオまたはド・ギョンス）の頭の形が理想的！この子170cmちょっとだから高身長さんが多い韓国アイドル界では小柄な方だけど、頭が小さめで手足が長く、スタイルが抜群にいい、しかも韓国アイドルはみんなガチでダンスレッスンやるから踊って魅せる用の身体。本当に最後の最後に出てくるダンスシーンはまじでかっこいいし、デヴィッド・ボウイで踊るシーンでは、場所も時間も思想や個人の憤り怒りも何もかも飛び越えた先の喜びを浴びてる気分だった。
ディオの顔面もマジでイケメン！ 白眼がちな瞳には誠に心を惹かれます。素晴らしい表情、こういう目ができる人間になりたい。もしくはこういう顔つきでお肌つるつるの方、ぜひ近くに居ていただきたい。
欲を言えばパンネのことをヌナ呼びして甘えるシーンなどがあると更に好きになっていたと思います。
あと個人的に好きだったのが、愛する奥さんを探しまくるカン・ビョンサム役のオ・ジョンセ、めちゃくちゃ良い人の役で奥さんを心から愛していて愉快でまっすぐで、でも最近どっかで見かけたようなと思ったら、エクストリーム・ジョブのヘアバンドマフィアの方でした。日本だと大泉洋みたいな感じの役者さんなのかな。オ・ジョンセ出演作品をもっと観たくなった。
つーか通訳のパンネもシャオパンもみんな良かったよ。ジャクソンとの会話でパンネちゃんが「fuckin' ideologyだよ」って言うシーンの直前に、貧乏なのに本だらけの家の中をジャクソンが覗くのとか最高だし。
雨の中でシャオパンとビョンサムが踊りで心を通わせるシーンも可愛かった。
前半のポップな部分にみんなの魅力をぎゅうぎゅうに押し込んで、ぱんぱんに気持ちが膨らんだところにズドンだもんね。
ポップからシリアスへの切替が匠すぎるのよ。
PG12だけどオトナの方でも精神的に成熟しきってない自覚がある方は、その点ゆめゆめお気をつけいただきたい。
ムービーウォッチメンで用心して行ってもショックだし、思い出しては泣いてたし。
いま書いててまた泣いてるし。
でも細かいディテールまで確かめたいシーンが多数あるので、少し時間が経ったらまた観ると思います。
（ディオの赤いほっぺとか）
本当に素晴らしい作品だし、人に勧めたくなる映画でした。
https://youtu.be/Gwhc_XurEiM
（モダンラブのシーン大好き）
日本に住んでると戦争は過去だけど、自分がそれで知らなくてしょうがないっていうのは違うといういことで、、、もっと勉強します。
2020/10/10 キネカ大森で2回目
ラストがみえてるので、開始10分で泣いたのはしかたない、細かい部分が確認できたのが良かった。
2回目も大変に素晴らしい映画だった。
人間は〇〇or●●みたいな単純な生き物じゃなくて、もっとずっと複雑に物事を考えて感じて生きてる。そんな素晴らしい生き物の命が単純化した主義や主張、一部の人たちだけが美味しい思いをするための理によって散っていく様が苦しいんだけど、後半にも映画ならではの演出で開放が描かれているのがとてもいいなと、ちょっと今からまた観たい。
