朝鮮戦争中の捕虜収容所で、タップダンスに魅せられた若者達の青春物語。
ジャレッド グライムは最高峰のトップダンサーだけあり、人間の足ってこんなに動くの?!というくらい素晴らしいダンスを披露!
それに負けじとギス役のギョンス!ダンスはお手の物だろうが、かなり猛特訓をしたらしく、見事なタップダンスだ。
しかも、坊主刈りが似合うといったら!うっとりする位の頭の形の良さ!
(自分だけだろうか…そこに目が行くのは。)
デヴィッド ボウイの曲に合わせ未来へと走り踊るシーンや、5人が一緒に踊るダンスも最高。
つい、リズムに合わせて足が動いてしまう。
この映画は平和の中での青春群像話ではない。
朝鮮戦争は韓国対北朝鮮だけの戦争ではない。
バックでは大国の中国、ロシアとアメリカの戦争なのだ。
人種や思想、愛国心が入り乱れ、戦争がいかに悲惨かを描いている。
一人一人は家族思いで、優しい一人の人間なのに、戦争となると憎しみ合い、殺し合う。
戦争がなければその才能を遺憾なく発揮できたはずなのに。
先の戦争でどれ程の才能溢れる若者達が死んでいったのか。
今だに韓国と北朝鮮は分断され、休戦中だ。
タップダンスを楽しむと同時に平和についても考えてみたい。