FATMAX夜食のデブロード

PMC ザ・バンカーのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)
2.6
多分に良さげなif設定の"超"近未来(というよりその設定の為に数年先にした…と言った方が正しいであろう)傭兵モノ。
ある意味 真の《エクスペンダブルズ(捨て石)》ストーリーではある。

そもそもタイトルがPMC(Private Military CompanyまたはContractor)という事で正直 期待して観た次第だが…

結論から言うと、、

『…まぁ、クライマックスは良い。』

という感じであった。

if設定でこういう話であれば徹底的なリアルやリアリティと本当っぽい嘘の説得力が必要かと思う。

そういう意味で言えばこの作品はストーリーが勢い押しである。

ソレがダメって話ではない。

…ただねぇ。


『だったら展開もガンガン押してくれないと勢い押しのボロが露呈しやすいんですわ。』

ビジュアル的には目まぐるしくやってんのよ。
ナンなら分かりにくいぐらい色んな視点でガンガン動く。
(予算なりの工夫?ただ、ちょっとシンドくなる人も多いと思われ…)

タクティカルアクション、サスペンス、ヒューマンドラマ、色々詰め込んでるし。


でもね…

全部気持ちが上がり切らないんだよね。

特にヒューマンドラマのパートがダルい。
もう《停滞》のレベル。

だから道中飽きちゃったのよ。

ンな状態だからクライマックス手前辺りはもう御都合展開が悪目立ちしちゃう。
勢い無いから。

とりあえず結果的にラストの『助ける!』なアレだけは途中の演出が効果アリなので"ココに全てを注ぎ込みました!"な感じで盛り上がれたのだけど、後はぶっちゃけ面白くなかった。


構成力が内容と噛み合ってない気がする。


感想序盤に書いたガチのリアルと「ありそう」なリアリティ、ウソっぽいけどカッコ良いケレン味。
ソレとストーリー展開のバランスが悪い。


毎度の如く長く書いたが、簡単に言えば…


『他人がPLAYしてる"ゲーム"をそのまま見せられている様な感じ』


ゲームは遊ぶ前提の作りで映画を意識した構造でもソレはゲーム。映画は自ら遊ぶ要素が無い。自分がPLAYしてない/ストーリーを観たいだけ…となれば無駄なシーンは増えちゃうワケで。
(コレはゲームの攻略を知りたい的な事を排除した例えだけど)

映画なのでね。

このテの作品でシンドくなったのは久しぶりだ。
滅多にない。

クライマックスだけは良かったのでソコをプラスしてもスコアはコレぐらいしか付けられない。