天気の子のりょーたのネタバレレビュー・内容・結末

期待通り、いつも通り、夢の景色のように、美しい眺めでした。

さすがは新海誠。

でも、良くも悪くもいつも通りで、「そのいつも通りの“美しい眺め”をうまく活かせただけの物語」に留まっているように思えてしまって、僕はその“夢の景色”に、見飽きてしまったようで、

少し残念でした。

導入と前半の展開が遅かったように思います。設定の説明不足もあると思います。物語が進むにつれて、彼らがどこに向かっていくのかが分かりづらくて、しばらく物語にのめり込めなかったなって個人的には思います。ヒロインの陽菜がいなくなってしまうという設定が分かってからの終盤の駆け抜けるような展開は良かったです。ハラハラしました。けど、そこに至るまでの展開が長すぎるかなって思いました。

個人的に１番言いたいことは、新海誠監督には、全く別のもっと新しいことに挑戦してみて欲しかったです。

前半の遅すぎる展開で物語の目標が見出せない中に、RADWIMPSの挿入歌で余計に迷子にさせられた印象です。『君の名は』ほど音楽を活かせていなかったと思います。無理に前と同じようなことをしないで欲しかったと思います。

新海誠監督の作品の映画は、おおまかに捉えればいつも、
①男女が知り合う
②惹かれ合う
③会えなくなる
④男が会いたがる
という展開な気がします。今回もそれはいつも通りで、何だかんだいつも通りすぎて、少し残念でした。

監督の絵が大好きです。エモいです。そのエモさがちょっと別の方向を向いた、ちょっと別の映画が観たいです。

グランドエスケープはめっちゃ好き。