「サムライミ」作品として期待度MAXで初日鑑賞。
とはいえMCUという看板があるし彼らしい作品は楽しめなくともドクター・ストレンジ映画として楽しめればいいなというスタンスで見に行きました。
結果………
おいおいおい、待ってくれ、純粋無垢な(?)サムライミ最新作じゃないか!!!
監督の切れ味が爆発した作品でした。マジでずっとニヤニヤしてた。
こんなに異形なMCU作品見たことがない。監督名伏せてこの映画見させられても監督が誰だかわかってしまうほど彼らしさが満載の映画でした。
お得意のホラー描写
突飛なアイデア
カメラワーク
全てが"異質"であり、サム・ライミ…いや、"サム・ライ味"がある、そんな映画。
この独特で薄気味悪い世界観が今作のドクターストレンジともマッチしており結果めちゃくちゃ楽しめる作品となっていました
そうなんです、今作はもはや「ホラー映画」なんです。
なので普通に80年代のあのノリのサム・ライミ作品を見に行く感じで行けば100点の映画なんです。
それとは裏腹に……
少し、ほんの少し…ドクターストレンジならではの頭脳戦、迫力のある映像美を楽しみたい自分もいました。
サムライミ映画としては文句なし。が、前作を劇場で見て感じたあの高揚感。
今作にはそれがなかったかもしれません。
というのもストーリーが少しややこしくて。
闇落ちしたワンダの目的を阻止しようとする話なんだけど
今作は無敵と化したワンダからなす術無く逃げまくる話なんですよね。まぁそのほかにも色々やりますが。
一応アメリカという新キャラを添えることにより新フェーズとしての活動は成し遂げてはいますが
ドクターストレンジの新作でそれを見たかったかと言われたら正直微妙だったかも。
ワンダの話はドラマで完結して欲しかったし、こんなに本編に支障をきたすならワンダビジョンはドラマで収めておくには勿体ない気がする(あのドラマのシットコム要素は最高でしたが)
ワンダがエグい手を使ってストレンジ達を追い詰める姿はここ最近見た中で一番インパクトあって好きだったし
何度も言うけどサムライミ監督作品最新作を劇場で見れたことに関しては本当に満足なんだけど
それと同時にドクターストレンジのファンでもあるから凄く複雑な気持ちなんですよね笑
整理するのに凄く時間がかかる映画。とにかく見てほしい。今までのMCUの常識をぶっ壊してくる映画でした
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[この映画のBest俳優]
エリザベス・オルセン
[脚本面]☆☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆☆