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黒い司法 0%からの奇跡のDKのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
4.0
法治の意味を考えさせられる実話に基づいた話。ちょうどBLMムーブメントと相まって、黒人に対するシステミックレイシズムが何度も頭をよぎる。法治といってもシステムは人により運用されるわけで、主観や思い込みそしてご都合主義により、誤認や冤罪はどこでも発生することは周知の事実。だから我々も他人事でもなんでもない。ただし最後に提示される死刑囚10件のうち一人は冤罪で解放されるという統計を聞いた時の衝撃はなかなかのものだった。もう一つの衝撃は時代が1990年台のことだったことだ。ほんの少し前の話。

最高刑としての死刑は必要なのだろうという立場だが、10%が冤罪だと仮定すると死刑は最高刑としてあるべき姿なのかという問いには迷いがでる。
劇中で描かれる冤罪であることがはっきりした死刑囚は数年から数十年に渡り人生を失う。恐ろしいことだとおもいました。
良作でブライアンの名言が散りばめられています。
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