このレビューはネタバレを含みます
『黒人である事が罪になる』
善良な人々の
真実の証言が闇に葬られ
偏見と差別、悪意によって
希望や尊厳、家族、
そして人生を奪われた
無辜の人々
1865年に黒人奴隷制度が廃止になるも、
1896年の人種隔離政策(隔離はしても平等なら差別にはあたらない)により、実質的にそれまで続いてきた黒人差別を制度として容認することになった。
1960年代にキング牧師などによる黒人の差別撤廃運動が起こり、その後公民権法が制定される
本作は実話であり
1980年から1990年代の話にも関わらず
これ程の差別が
更に続いていたとは…
衝撃的な事実や
信じられない差別の数々に
言葉を失います
無実の罪で死刑囚となり
投獄され
家族や友人の足も遠のき
徐々に
自分が無実だという確信が
揺らいでくるのだと😭
自分自身を信じる事が出来ない
そんな状況になるまでに
どれほどの不当な扱いを
どれほどの絶望感を味わったのかと…😭
そんな中
自分の無実を信じ
無償で手を差し伸べる
ブライアンとの出会いによって
再び自信を
そして尊厳を
取り戻したウォルター・マクミリアン
中盤での死刑執行のシーンでは
立ち合うブライアンにバーブが言う
『今までこんなに誰かに気を遣って貰った事はないよ』
と言うセリフに嗚咽😭
静かに流れるアラバマ川を見つめながら
自身のルーツに思いを馳せ
依然として根強い醜悪な
黒人差別に対し
そして貧困ゆえ正義と対局にある人々を
救うべく
心新たに立ち向かう決意を語るシーンは
印象深い
是非原作も読んでみたいと思います
マイケル・B・ジョーダン、
ジェイミー・フォックスは
圧倒的に素晴らしかったですし、
脇役の方々も本当にお見事でしたが、
なかでも信念を持って
ブライアンを支える
控えめながらしっかりと存在感を示したブリー・ラーソンの演技が光りました⭐️
信念を持って困難に立ち向かった人々の真実の物語と
そして作品制作に携わった全ての人の
情熱と最高のパフォーマンスに
心が震えました⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️