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黒い司法 0%からの奇跡のJIZEのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
3.2
黒人の不当逮捕をうけ免罪の死刑囚のため立ち上がる一人の弁護士が大奮闘した実話。主演マイケル・B・ジョーダンの熱烈な弁護士役としての、差別から人々を救う重厚な眼差には頭が下がり、"人種差別の問題"に置いても深刻で深く募らせる。作品全体に漂う人種ごとに平等性を欠いた扱いや、とくに白人警官のブライアンへ向けた職務質問のシーンは拳銃を突きつけられて圧力をかけられたりと非常に胸が痛くなる。。また映画の構成はいたってアナログで、似たようなシーンが連続して地続きで全編137分に渡って討論を繰り広げるため人によっては退屈してしまうかもしれない。当時の状況の悲惨さを否が応でも考えさせられてしまう。最後の法廷と会見のシーンは見どころ。ブリー・ラーソンの役どころの疲弊感もリアルだった。われわれの平和な日常下に置いては到底理解できない事実だが、黄色人種への差別感はいまだ世界に蔓延っているが同時に正義心を持った人たちの存在もいるコトを強く感じさせる映画でした。
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