天津甘栗

火口のふたりの天津甘栗のレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
3.3
性描写のない『由宇子の天秤』観賞時で感じた瀧内公美さんが醸し出すフェロモンは、こういった作品にも出ているからなのかと合点がいった。美形で知的な雰囲気を持ちながら、ここまで脱ぎっぷりの良い女優さんもめずらしい。

人は退廃的になればなるほど、体面や建前や理屈等の取り繕っているもの達が削ぎ取られ、本能的にシンプルに自然に生き易くなるのかもしれない。

人間の根源的な側面への帰結、火口というキーワードや、濃厚な性描写、美しい肢体、準近親相姦的な事柄でギリシャ神話を想起した。繰り返し強調される2人の時間、「5日間」ってのも何かのメタファーなのかな?
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