真田ピロシキ

ブラック・ミラー: バンダースナッチの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

3.0
ゲームをやらない人には斬新な作品なのでしょう。こういう試みを映画の形でやる意義も理解できます。

ですが私は現代を生きるゲーマーです。アドベンチャーゲームも好きです。優れたアドベンチャーゲームは実際のところはごく限られた展開しかないのに一度限りの独特な体験をしたと思わせる魔法があります。Life is Strangeでのクロエの結末を。The Walking Deadで味方しなかった人達を。それらは分岐点に戻って選択肢ポチーできるような軽いものではないです。確認のための再プレイはしないんです。少なくとも私は。そうした感覚を抱けるのは大した事はせず時に煩わしくともプレイヤーキャラを動かす行為が大きく関わってくる。選択肢を選ぶためだけにPS4スティックを使わされてもそれじゃあムービーを眺める凡ゲーです。しかも話がメタ構造なため更に増す他人事感覚。最後まで行けばもしかしたら違った展開かもしれないが、退屈なバッドエンドばかり作業的に2時間近く見てなお続ける精神力はないです。大体私はブラックミラーの風刺にばかりかまけてれば偉いみたいなスタンスが嫌いです。他人の人生を娯楽にするプレイヤー及び視聴者を刺激的な選択肢で煽られてもね「お前らに上から目線で説教される筋合いないし。そんな選択もしたくねーから」って言ってやりたい。

この話でゲーム作った方が良かったんじゃないかな?