“who are you people?””we’re americans”
『ゲットアウト』の監督なので期待を込めて。
やはり相変わらずアメリカの根底にある深い闇をテーマに、秀逸なサスペンスホラーにまとまっていました。
今回のテーマはアメリカの格差社会。
アメリカの貧困の背景や1986年に行われてたHands Across Americaについて軽く下調べしてから見るとより楽しめるかも。
貧しい家庭に生まれるか裕福な家庭に生まれるかで、その人の人生はほぼ決まってしまう。
クローンを貧困人として描いているので、よくよく考えてみると人間(裕福人)との差がよく分かる。
クローンは話せない(教育を受けれないから)し、まともな治療もしてもらえない(お金がないから)。
もっと早く、Hands Across Americaよりも前にアメリカが”クローン”を見捨てていなければこんな惨事には起こらなかった。
タイトルの「US」が「US(=アメリカ)」にも読めることに観終わってから気づいてぞっとした。
警察を呼んで、とAIに指示した時にN.W.A.の”Fuck the police”が流れるのは強烈なブラックジョーク。最高。
96本目 / 2019