くぅー

アスのくぅーのレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
4.0
my映画館2019#92> 前作『ゲット・アウト』のインパクトが強烈だったジョーダン・ピール監督・・・本作の予告編もまた変に不気味だったので、苦手なホラーながら意を決して鑑賞。

黒人の四人家族が避暑先の別荘にて、突如現れた瓜二つの"自分達"に襲われるホラーで・・・前作とは違い、痛々しい流血シーンは多いのでご注意を。

自らを影と名乗ったドッペルゲンガー的存在・・・その気味悪さの演出は流石で、その影の存在理由が終盤で明かされます。

そう、冒頭に地下道や地下施設を巡る説明字幕があるのだが、"自分達"はそこからやって来た存在で、それは政府のある実験の結果なんですが、そこには目新しさはありません。
むしろ、その"自分達"の生活の描写が何とも言えず、虐げられた存在は貧困層を思いきり意識させ、ユナイテッド・ステイツの米国のUSを掛ける巧さにニヤリでしたね。

さらには、「ハンズ・アクロス・アメリカ」という過去の微妙だったチャリティー・イベントを意識させたり、エレミヤ書11章11節も意識させたりと、あのシャマラン監督っぽさも見せ、挿入歌にも意味を持たせてたりと、いろいろとやってくれてます。

なお、キャストでは、ルピタ・ニョンゴを筆頭に、四人のファミリー・・・大変大変お疲れ様でした。

最後に、ラストにまさかのと思わせるオチを見せるのですが・・・その視線の先でニヤリとした存在もまさかだとしたら...
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