シガーandシュガー

バースデー・ワンダーランドのシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

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なぜ今、柏葉幸子なのか…と思ったけれど、子供の頃にワクワクして読んだあのお話がどうなるのかと思って見に行った。ちなみにみなさんが仰っている原恵一監督のことは知らないんだけど。

キャラクターが全体的に全然可愛くない、という大問題はあるものの、そこそこ楽しめたというのが感想かな。
可愛くはないものの、女性キャラの体とか顔に、描き手の思い入れみたいなものがなかった分、安心してみることができたというのはある。奇妙に生々しい体とか、特に揺れなくていいのに揺れたりする胸とか、個人的に嫌なんです。あと、男性キャラがイケメンすぎないのも良かった。それも楽しみの一つだけど、ちょっと間違えば冷める要因にもなるので配分が檄ムズですから…。

ストーリーは、原作がそうだからしょうがないのだけど、ちょっとした冒険が生んだ成長譚。映画にするなら冒険そのものにスリリングさをたすとか、魔法使いという設定を膨らませたりしても良かったかも。
けれどそれでもいいか、と思ってしまうような、少女時代を思い出すような異世界設定だったのでよしとしてしまう。
たまたまだと思うけれど、映画館には小学生女子と保護者、かつて女子だった女性とそのお母さん、友達、とかいう組み合わせが多く見えたのも、なんとなく原作を友達と回し読みしてる感じがして楽しかったのかもしれない。

もう一度、原作を読み返してみようと思ったし、機会があればもう一度、いやもう二回くらい見てもいいかなとは思った。多分これはノスタルジーのせい。でもそういう、アニメとして映画として出来がどうこうというところにはない価値も、あってもいいと思う。