REIKAZUM

家族ゲームのREIKAZUMのネタバレレビュー・内容・結末

家族ゲーム(1983年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

40年近く前、昭
和に置き忘れた澱が浮かび上がるような作品。
森田芳光監督作品。ATG配給。
家族の暮らす団地のロケ地は、勝どき六丁目アパート。

団地暮らしの沼田家の四人家族、次男で中3男子の茂之は、頭は悪くないが素直さに欠けるため成績は最悪。家庭教師を頼んでも失敗続きでいるところ、大学7年生の吉本が新たな家庭教師として投入される。

一見してこの家族は一応のバランスを保っているように見える。
しかし子供が成長するにつれて核家族ゆえの閉塞感を各々感じる姿が、次男の高校受験を切り口によく描かれている。

吉本はマイペースで成績を上げることしか考えていないようで、受験時期という時期もあって勉強以外のことに関わるハメに。
そして家族ゲームが始まる。

映像は斬新で、独特な視線で家族という小団体を捉えている。
家族間の甘えを平気で他人に強要する非常識な親は普通に存在するので、賛否あると思うが個人的にはラスト近くの宴会で卓をひっくり返すシーンはとてもよく理解できた。
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