順慶

宮本から君への順慶のレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.8
原作は5巻まで読んだ。古くて熱い営業マンの話だったけど、これからこんな熱いラブストーリーが待っていたのか。続き読もうかな。

これだけ叫ぶ映画があったかよ。
宮本も叫ぶし、靖子も叫ぶ。最初から最後までずっと叫んでいる。
そして靖子を演じた蒼井優の表情が最高だった。苦しさ、悔しさ、呆れ、怒りの表情が熱い。やっぱりすげーなと思った。女性にとっての最悪の事態のシーンは、ちょっと観ていられなかった。

単純で熱いラブストーリーは、あるケンカを境に、現在と過去を行ったり来たり。ケンカの理由や顛末や妊娠する過程が、過去を描きながら明らかにしていく。
宮本は父親へと成長するのかどうかはわからないけれど、一応そういうストーリー。

で、非常階段のケンカは、アホすぎて笑けた。観ていて痛いし、危なっかしいけど、丸出しで下品なのにどこか清々しい。宮本はずっと丸出しで生きてきたんだ。
勝ち目のない負けられないケンカに挑む宮本に期待はしてないが、なんという展開。

仕事仲間たち上司も原作に寄せてて笑えた。

自分とは正反対とも言える宮本には、まったく憧れないが、こんなに熱くまっくずに生きることができれば、それはそれでうらやましいと思う。
順慶

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