くぅー

宮本から君へのくぅーのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.2
my映画館2019#107 > ふぅーっ、衝撃で言えば今年一番だったかも・・・熱苦しくて圧苦しくて、苦おしい約2時間強に思わずため息、そして、ニンマリしちまった。

原作未読で📺️ドラマからハマっての待望の劇場版でしたが・・・いやいや、全くの予想外の激情版になってましたね。

で、描かれるのは、会社主体のドラマ版とは一転して、宮本と靖子の愛の行方なんですが、安易にオススメはしません・・・二人に訪れる障害の描写は目を背けたくなる部分も多いので。

いやぁ、何と言うか、全ての感情を剥き出し曝け出すドラマで、賛否とか炎上とかハラスメントとかクソ食らえの展開で・・・真利子監督以下の製作陣の覚悟がヒシヒシと伝わって来ます。

そう、不器用な宮本が負けられない闘いに挑み、漢になる姿・・・女性から見ればそれでも未熟なんだろうが、この先も逃げるという選択肢は持たない強さこそ愛なんだろう。

なお、俳優陣では、まずは池松壮亮・・・熱演どころじゃない魂演とでも名付けたい姿に拍手!
対する蒼井優も、これまでの集大成の如くに様々な表情を見せつつの、渾身の演技に脱帽。
さらには、井浦新に、ピエール瀧に佐藤二朗に一ノ瀬わたるらのサポートもナイス。

そんな訳で、ラストの表情も実に良かったし、エンドロールとエレファントカシマシの主題歌ももちろん見事で・・・とにもかくにも情熱を失ったら、人間終わりだなと思わせやがる余韻。
くぅー

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