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無垢なる証人のkahoのレビュー・感想・評価

無垢なる証人(2019年製作の映画)
4.0
障害者理解と主人公の「どう生きるか」という問いが綺麗に織り混ざっており、分かりやすくうまく作られたお話だなと思う。つくりが綺麗。
いいように装置に使われてんな〜と嫌気が差しそうになると、誠実で嫌味のない展開を取り戻したりするので、そこら辺のバランス感覚が上手いんだなとつくづく思う。
「自分が正しいと思えることをして生きていこう」と思わせてくれた。

「障害があっても特別なギフトがある!」に帰着して終わらせなかったところにも好感が持てる。一握りの特別な才をもつ障害者を持ち上げて感動したところで社会は一歩も前進しないが、偏見を取り払い、違いを認めて対話を目指す姿勢を広めることは、ダイバーシティに必要不可欠だと思うので。

2判、被告の役者さんがすっごい。
検事とスノの関係性いいな。

しかしシネのような子のケアは誰がするのかしらね。曖昧にしてはいけない部分と思う。
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