らんらん

実録 私設銀座警察のらんらんのレビュー・感想・評価

実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)
3.5
あらまあ、こんなことになるなんて、、、まさにめちゃくちゃだった
序盤は戦後の混乱期のなかで台頭してゆく愚連隊みたいなのを描き、中盤で内輪での争いとなり、ラストではもはやポルノ映画と化す
タイトル、、、実録ってあるけどえ?え?完全にフィクション、もはや空想のお話でしょ!

そもそも冒頭からクロンボの赤子を投げ殺す、その母親の頭を何度もカチ割って殺すなどとんでもない描写
それを実行するのは渡瀬恒彦なわけですが、途中からヒロポン中毒の半分キチガイみたいな殺し屋になり、劇中ほとんど台詞もない廃人みたいな役、インパクトではほとんど主役です

クレジットでは一番最初に来る安藤昇が中盤であっけなく死んじゃうってのも驚き、もともと最初から秩序もないような物語だったけど、安藤昇の退場で完全に物語としての方向性を失う

とくにかく人が死ぬ、凄惨なリンチ、ブタに死体の始末をさせるシーンとか文章にすると胸くそなんだけど、不思議とそんなに胸くそじゃない、うん、バカなんですよ、ものすごいバカなの、真剣にバカやってる、だからこのギリギリ感でも娯楽として通用してるんだと思う
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