今まで見たことのない感覚の映画でとても新鮮だった。一つの体を二つの独立した人格が共有して、記憶もそれぞれの人格にしか残っていない。それって生きていく上でかなり恐ろしい。事態に気付いてくれた医師の協力なしでは社会に適合できずに抹殺されてもおかしくない。
一つの人格であるジョナサンの視点で話が進行するが、もう一方の人格のジョンの様子が日課のビデオメッセージからしか分からないのは、ジョナサン同様に、見ているこちら側もハラハラする。
隠し事はしない、恋人は作らない等のルールを作った筈なのに、実際はそのようにならず更に緊張感が高まる。
二つの人格が徐々に乖離しだしてからの展開が早い。そして、そうなるのか、という収束には余韻が残り、その後を追いかけてみたい衝動に駆られる。
filmarksの評価はあまり高くないけど、自分的には結構ハマった作品だった。