アメリカ版本家を観賞しているので、期待値が高かったのかもしれない。
あれだけの名作をリメイクする、という高い壁を建設して終わった感じでした……。
(でもリメイクってそういう難しさを想定した上で製作されていると思うの……)
富豪モノはどうしてもジャパニーズには向いていないところがあって、
リアリティのない展開に冷めてしまい、物語に入り込むことができなかった。
あまりにもスケールが壮大なためか、子どもの夢として設定した点は評価できる。
また、オリジナル版で活きていたユーモアを同様に取り入れるべく(?)コミカル要素を盛り込んだのだろうか……
日本的なアレンジとはいえ、ムロツヨシは笑いの方向性が異なるのでは。
昭和なノリがどうも作品のテーマに融け合わず、居心地の悪い羞恥心を感じざるを得ない。
吉永小百合は毎度お馴染みの吉永小百合で、
天海祐希もまぁいつもの天海祐希
そして想像通りのムロツヨシ
このトリオは個々が際立ちすぎて個人的には組み合わないように感じたが、
吉永小百合の家族はみな意外にもハマっていた。
配役、脚本、映像、どことなく噛み合わずもやっとした空気が漂う中途半端さがなんとも勿体なかった。