髭ゴリラ

ボーダー 二つの世界の髭ゴリラのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.8
こういう出会いがあるから
映画は良いんだよなぁ...と
感慨深くなる作品。

久々に、出会ってしまった!という映画。

ただし、かなり猟奇的。
観る視点や捉え方、
また、油断して観るとヤラれてしまう方もいるかもなので...要注意。

常人離れした嗅覚を持つ主人公なのだが
決してぶっ飛んだSPECとして受け取らせず
かなりファンタジーなのだが
何故か違和感がない。

この、のめり込ませ方!
うまい作り方をしている。

そして、ある旅人との出会いから
その謎が明らかになっていく...

スウェーデン映画独特の
自然美や人間の映しかた、
また言語が非常に
深みを出している。

これが日本や韓国などアジア圏だと
どうしても泥臭く、絵面が悪いのだが
やはり北欧の美しさよ。

中盤以降、なんだこりゃ...と
展開していく。



⚠️ここからネタバレ⚠️

謎が明らかになってからの
正常とは、異常とは
その狭間に揺れる主人公。
まさにボーダー。

人間ではなくトロルてあったと
認識してからの解放と葛藤。

トロル&ご近所赤ちゃんの名前がエルサ
だったのは、アナ雪と掛けてるの?

オェッとなるシーン多いけど
何故か目が離せなかった。

人間は正常なフリして
児童ポルノを犯す異常者もいる。

問いかけられるストーリー性の
収拾がなかなかしんどかった。

しかし、それが映画の醍醐味だと
改めて認識させられた。

この作品は、ぜひ語り合いたい。
髭ゴリラ

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