みゆきち

パパは奮闘中!のみゆきちのレビュー・感想・評価

パパは奮闘中!(2018年製作の映画)
3.4
初鑑賞、字幕版にて。
ポップなタイトルついてるし、たしかに奮闘中だけど…
作品情報見てなかったので思ってた感じではなくてちょっとしんどかった。
タイトルもう少しなんとかならんかったのかな…

真面目に働いている父親、仲間と良いチームワークが築けてる。
職場の組合活動に力をいれてて、家族の事を愛してるけど家庭の事を少し奥さんに任せきりなのかな。
そしてある日、奥さんがいなくなってしまう。

突然ワンオペがはじまる。合間に奥さんを探し。
フルタイムで働いてるから子供の学校のお迎えも難しく、シッターを雇いたいけどお金もない。
生活も苦しい。普段やらない家事もある。もちろん仕事も。
いっぺんにいろんな問題が平行して起きて、泣きたくなるのめちゃわかる。
自分の事も一杯一杯で、家族の事もみて、他人のこともみて…
一人でキャパオーバー。

誰が悪いわけでなく、間が悪いというか、一気にいろんな事が来て。
辛くて逃げたくなる。逃げ出さなければ自分がダメになるときもある。
もう少しパートナーが自分達の事を見てくれたら。誰かに相談できたら。
一人ではもう限界で。父親は困って自分の親や妹を頼ったけど…
皆がそうできるとは限らない。
皆ギリギリを生きてて、何かの拍子に悪い方向へ進んでしまうことだってある。
母親はきっともう限界だったのかなと思う。


お兄ちゃんがとても頑張ってて、早くなんとかしてあげて~!ってなってしまった。
そして弟かと思ったら妹ちゃんだったのに途中で気づいた(確かにはじめの方でお人形さんで遊んでたわ)。
そんな妹ちゃんも、家族なのになにも教えてもらえず、ただ会いたい気持ちとストレスだけが募って。
結局家族で分かち合える辛さを共有したことで、少し家の中のことが改善したのは良かったかな。
新しい生活に向かって新たな一歩踏み出した家族にほっとした。
みゆきち

みゆきち