このドキュメンタリで紹介されたインスタとセレブリティを使ったイベントビジネスにしろ、株価や不動産ビジネスにしろ、経済のエンジンは世の中の「空気」や「気分」といった類いであり、根底には「欲」が作用している。
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この「欲」の箍が外れて（明らかに実態以上に）肥大化し（明らかダメだと分かった後でも）歯止めが利かなくなった状態がバブル。日本のやつも、米国の大恐慌もリーマンショックも、そしてこのFYREイベントも、根っこは同じ理屈。
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どんなビジネスにしろ、需要がなければ成り立たないワケで、もちろん、騙された客は投資家は被害者ではあるのだけれど、供給側からすれば、やっぱり「そこに需要があったから」っていう感覚はあるだろうな…と思う。
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本作のは完全にアウトだけど、例えば過剰な安さを追求し身体に有害な成分の入った食料の需給や、手間の省略と景観潔癖症の需給が合致し子供のいる場所に発ガン性のある除草剤を撒き散らす日本の南の島の行政機関は、あまり違わない気がする。
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箍の外れた欲望と無知は（意図せずして）誰をも加害者にし被害者にする。
