マツリ

ロマンスドールのマツリのネタバレレビュー・内容・結末

ロマンスドール(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

高橋一生さん、蒼井優さん。
どちらも好きな役者さん。
それに加えて、ラブドールを絡めた内容という事で、
すんごく観たかった作品。

医療用と嘘をついて、胸の型を取らせてもらうって。
でもって、胸を触らせてほしいと相談しに行った時には、
”さすがにアカンだろ”と思った。
それを訴えたりしなかった時点で、園子さんって不思議な人。
あと、型の材料を胸に塗るのは、誰がやるかでジャンケンをする場面。
喜び方がガチすぎて笑ってしまった。
でも、いざとなると逃げる所が、憎めないなと思った。

ラブドールの秘密を抱えたままの結婚は、
思っていたより普通で、ネットで見かけてしまったり
哲雄の職場に行ってしまったら、絶対にバレるだろと思ったけど。
バレるどころか、哲雄は浮気。園子も寂しさから浮気。
なんとも歯痒い夫婦だった。

そして、園子の秘密。
自分のラブドールを作ってほしいと頼む園子。
いや・・・本当に不思議な女性。
そこからはもう。2人共、体当たりな演技ですわ。
お互いに役者として信頼してるからこそ出来た作品なのかなと思った。
ベッドシーンが美しすぎる。

でも、ラブドールを作り進めていくほどに、
園子が痩せ細っていくというのは辛いね。
それでも、園子は哲雄に抱いてもらう、切なすぎる。
自分の肌の触り心地や、柔らかさを、哲雄に覚えてて欲しくって。
それを、ドールに反映させてほしくって。
自分を残したかったんだろうなぁ。
亡くなった後に、洗濯機に頭を突っ込んだ哲雄が、
びしょ濡れのまま見返し始めるのが、
園子を描いたスケッチブックってとこが、温かい愛を感じた。
写真じゃないのが良すぎる。

海辺での呟きは、笑ってしまった。
『スケベで、良い奥さんだった』って最高の誉め言葉だわ。

個人的には、2人のベッドでのイチャイチャシーンが堪らなかった。
スケッチ中のイチャイチャは悶えモノ。
もう少し足を開いてって言われて、恥ずかしがる蒼井ちゃん、可愛すぎ。
毛布にくるまって隠れる蒼井ちゃんと、毛布に入り込んでいく一生さん。
ずっと見ていたいイチャイチャ場面だった。
マツリ

マツリ