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イン・ザ・ハイツのmoekoのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.0
音楽はラップ、踊りはヒップホップがメイン。そこに移民文化溢れる様々な要素が織り込まれて仕上がったミュージカル。ウエストサイド物語を彷彿とさせるのは、プエルトリコの文化が色濃く出ているからでしょうか。色々な舞踊文化が喧嘩せず調和しているところも良いですね。
…と、冷静に語ってはみたものの、鑑賞中は歌とダンスにテンション爆上がり。コンテンポラリーなシーンも綺麗だったけど、何より、ストリートとラテンが最高でした。人の命の匂いがするというか、何だか魂に響く感じがするんですよね。人々が生活する場所の匂いや、そこで生きる人々の息遣い、その人のルーツ、魂のようなものが伝わる作品でした。好きです。
主人公2人の恋愛と夢を中心にストーリーが展開されるけど、自分自身のルーツやアイデンティティといったテーマも描かれていました。何となく日本に生まれて、何となく街を選んで生活しているけど、それって実は自己形成において凄く大事なことなんじゃないか、と思ったり。
てか、もう1度踊りの話に戻っちゃうけど、何だか身に覚えのある音楽性だと思ったら、この監督、ステップアップもクレイジー・リッチもつくっていたんですね。特にヒップホップなんかまさにステップアップだって思っちゃってたから、私の目も捨てたもんじゃないな、なんて(笑)。
夏になったらもう1度見よう!
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