あさと

メトロポリスのあさとのレビュー・感想・評価

メトロポリス(1927年製作の映画)
3.8
1926年に制作された古典ディストピア映画。大掛かりなセット、たくさんのエキストラ、労働者vs支配者のストーリー、などなどで圧倒された。サイレント映画だし映像も古かったけど、ストーリーは現代に通じるものがあるなと感じた。

セリフがないためか役者全員オーバーアクト気味ではあったけど、体全体をフルに使ったような演技が印象的だった。特にマリア様とアンドロイドの1人2役を演じた女性の演技が強烈だなと思った。

名作なのは間違いないけど、長尺で飽きがくるところもあったため評価はそこまで上げないでおいた。ちなみにこの映画は元の完全体のフィルムが消失してるためいろんなバージョンがあって、自分は145分版を見た。

こんな完成度の高いディストピア映画を1926年のドイツで作っておきながら、この後ナチス・ドイツに支配されたという事実がなんか切ないな。
あさと

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