しゅんまつもと

貞子のしゅんまつもとのレビュー・感想・評価

貞子(2019年製作の映画)
2.6
クローゼットに軟禁された少女の元に、復活した貞子が現れ、解放するオープニングを見て、まさか貞子をダークヒーローとして扱う感じか!それってむちゃくちゃ面白いじゃん!日本のアベンジャーズがあったら貞子も入るじゃん!って勝手に興奮してた。まぁそれは半分冗談として、陸橋の上を歩く少女にの声をかけたOLが突然無表情になり、飛び降りるシーンはゾッとする不気味な怖さがあったし、飛び降り死体の足の開き方と痙攣の仕方もけっこうやるやん…と怖がらせてもらった。
それが映画のピーク。あとはもう見てられない。貞子はさておき、登場人物の一人として行動心理が理解できないし、話としてどういう目的でどこに進んでいるのかがまったくわからない。じゃあ物語として整合性を捨てて、ホラー描写に全振りしてるのかと言ったらまったく怖くもない。まじで。貞子がいると思ったら普通にいるし、裏切りがない。
弟が撮影した動画をエライザちゃんと一緒に見ながら、映り込んだ何かを探すシークエンスはまあ面白い。おわかりいただけただろうか。のノリ。ただ、肝心の映り込んでいるものが怖くない。致命的。

別に批判したくて見に行ってるわけじゃないのよ。ホラー好きだし、リング見直して改めてこわぁ…って思わされたし、平成初期の邦ホラーの復興を期待して行ってるのよ。劇場にも学生がわんさかいてめちゃくちゃいい雰囲気だっただけにね。ちゃんとした映画つくろうよ。
文句なし、ぶっちぎりの2019年度ワーストです。