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ザ・メッセージ/アイ・スティル・シー・ユーのSSDDのレビュー・感想・評価

3.3
■概要
ある日突然光が溢れ爆発が大規模に発生。大量の人々が巻き込まれた。死亡した人々は粒子になって過去のいた場所に現れ目に見える形で昔と同じ行動を行うが、影響は与えず人が触れば消えてしまう。
この現象が日常的になった世界で、若い女性が爆発事故で亡くなった人間以外の死者も出現していて理が逸脱しているのではないかと疑問を抱く…。

■感想(ネタバレなし)
ティーン向けスリラー。
過去の死者が現れるが現実に影響を及ぼさず過去の行動を繰り返すフォログラムのような存在のみという設定が面白い。

ただ、途中からの展開がきな臭く、どう転ぶのかと思ったらなかなかありきたりな方向性に向かってしまうのが残念。

かなり映像的にも印象的で目新しい内容と荒廃した世界観が良かっただけに惜しい作品。










■感想(ネタバレあり)
途中から青年が加わり親密度を上げていくあたりから典型的なティーン向けムービーになっていくのだが、結局はヒューマンドラマ。
もっとサイコチックな話になるかと思いきやとんでも科学で、死者と現世をつなぐ研究をしていた暴発事故で世界に穴が空いたという話か、どんどん置いていかれる。

結局は研究者の一人が事故で娘を亡くして、現世に生きる同年代のなぜか誕生日が同じ人間を誕生日に殺すと魂を入れ替えできるというオカルティックなわけわからん話になってシリアルキラーになってましたという内容。

何の根拠もないこの論理を信じた狂ったサイコキラーの話だけで、過去の幻影から推理して追い込む話なら面白かったのになぜか爆死した父親やら、研究者の仲間が助けたり殺人阻止しようとしているというスピチュアルヒューマンドラマに変わったので面白味に欠けてしまった。

結局現世に幻影も影響出来ますよって話で終わらせるにはどうにかならなかったのか。

凍った池に落ちた後パンイチの青年が助けに来たり、殺された女性が殺人鬼の足引っ張るシーンとか笑いそうになった。

せっかく今まで作り上げてきた映像がいっきにチープになったラストはもう少し頑張って欲しかったかなぁ。
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