業績が落ちていたフォード社は、ブランド力の回復を図るため、フェラーリの買収を持ちかけるが、失敗に終わった。むしろ、フィアット社への売却値を引き上げるネタにされ、屈辱をフォード社に与えた。ル・マンで常勝のフェラーリをフォードが倒すことを目標に、新たなチームが作られ、チームリーダーにアメリカ人唯一のル・マン優勝経験者のシェルビー、ドライバーにイギリス出身のスピードスターのマイルスが加わり、その目標達成を目指す。
史実をもとにしており、現実的にはいろいろ複雑な背景があるであろうが、わかりやすい経緯と迫力のあるカーアクションがおり混ざった面白い映画であった。何より、登場人物の人となりが分かりやすく描かれ、演じられていたのも良かった。
また、日本とアメリカのこだわりの違いも感じられた。日本だったら、エンジンなど何から何まで自社製にこだわりそうだが、アメリカは性能とデザイン重視である様子が見て取れた。