ランドムR

クリスマスとよばれた男の子のランドムRのレビュー・感想・評価

3.5
まだ人間界にクリスマスが浸透してない頃に、Nicolasという男の子が伝説のエルフの町を探しに、雪に覆われた北の奥地に冒険にでかける。エルフの町にはなんとか辿り着いたのだが、伝説とは異なり歓迎されないのであった。

クリスマスを信じる子はサンタクロースに会えるといった物語は数多くあるが、これはクリスマス誕生秘話を題材にしており、切り口が新しいと感じた。また、子どもたちに贈り物をするというのが、少年の発案であったというのも、納得感があるかなと思えた。

話のテンポはサクサクと進み、飽きずに見れるのも良かった。登場人物の細かなボケもちょっとしたアクセントになっていたと思う。ネズミのボケは誰かツッコミを入れてあげてと思ってしまうのは、日本のコントの見過ぎかもしれないかな。

話の設定は、やっぱり現代風なのかなとも思えた。人間への不信が、エルフの保守化を促し、政治的にややこしくなるという様子は、なんとなく世相を反映していそうに感じた。子ども向けの映画でもあるから、そこまで深入りはしないが。文脈を考察するのも面白いかもしれない。
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