コーディー

フォードvsフェラーリのコーディーのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.0
2時間半もあったのね〜なぐらい楽しかった!

完璧を追求しなければ崩せぬ牙城、フェラーリを前に企業戦略の横槍に晒されながらも人やマシンへの信頼を築き不可能に挑んだ男達。資金力だけでは埋まらぬ距離を技巧や発想総動員で試行し飽くなき情熱に捧げる。ル・マンの伝統に牙剥き攻めるコーナリングにシビれる!

今ほどタフではないマシンの脆弱さも緊迫感を煽るし、命削り同じ世界に達した者だけが共鳴する感覚もシェルビー&マイルズ、二人の緩いやり取りの隙間からサラリと窺える。そしてマイルズの天才兼破天荒に潜む人間味溢れるドラマも堅実やけど魅力的でした。息子役ノア・ジュプ君がまた良い仕事してますw

ロマンも良いが名誉と金だよ〜な大企業の厚顔ぶりやら煩わしい思惑入り混じる中、柔軟に仕事をこなす敏腕シェルビー。マット・デイモンの器用さや人懐っこさwがとても役にハマってました。
フォードとフェラーリの根本的に異なる企業形態もドラマを彩る良いvs構造で飽きないし、もちろんレースもめちゃくちゃ熱い!

あとジョン・バーンサルが全然クセのない役やってて似てるな〜とは思いつつなかなか気付けなかったw