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フォードvsフェラーリのditaのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.0
@ 梅田ブルク7

なにせドルビーシネマで観たもんで、クルマがびゅーーん!ってなって、コーナーでぎゅいーーーん!!ってなって、エンジン音がごぉーーーーーん!!!ってなるんですよ奥さん、追加料金払った価値があるってもんですよ奥さん。

ということで、映像と音の力を存分に味わいながらの鑑賞と相成ったわけですが、同じくらいグッときたのは「選ぶのは自分」という信念。利益、勝利、強さと速さ、全員の選択が一致した時に最上の結果が得られるのが会社と個人の理想ではあるけれど、そうは問屋が卸さないのが社会と人生の摂理だ。

この映画がいわゆる「ヒーローもの」にならなかった理由は、信念を曲げること、曲げないことをそれぞれがきちんと「選んだ」からだと思う。強い者が勝ち、弱い者が負ける。勝負の世界でいちばん大切なことだと思う。でも、人生において、諦めでも惰性でもなく、自らが選んだその道を進むことは決して負けではない。
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