しんごう

DUNE/デューン 砂の惑星のしんごうのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.4
本作はアカデミー賞を最多なだけあって映像や音響が本当に素晴らしかったです、舞台となる砂漠のパサつくような情景を感じさせられます。また本作独自の世界観の自然的な側面やそして雄大さや美しさと言ったものが役者陣(ティモシーシャラメが特に映えてました)やカメラワーク等の構図、衣装や外装デザインなどで十分に伝わってきて、製作者の拘りが滲み出ていました。恐らく映画館で観ると細かい場所や立体感も相まって迫力あったんだろうなぁと思います。

さてここまで本作での好評な部分を書きましたが、こういった作品は決まってストーリーは地味でパッとしないという法則があります。今作も案の定その部類となります。

率直な感想としては2時間半にも渡る壮大な序章を見ている感じで、テンポの良い刺激的なSFを求めていた自分にはつまらないと感じるシーンが多く結構キツかったです。芸術的観点から見たら名作なのでしょうが、娯楽の観点では微妙でこういったテイストは難解で万人受けしないと思います。

次作がどうなるかで本作で大量に貼られた布石の数々に対する評価も変わってきそうですが、取り敢えず現時点では全く先行きが見えないので☆3.4とします。
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