劇場で見逃したことを大後悔した、、、なんで観に行かなかったのか自分のバカバカと罵っても時すでに遅し。
惑星デューンで繰り広げられる宇宙戦争の大抒情詩。
砂嵐、サンドワーム、デューンの造形美などなど、とにかく美しい映像、視覚効果は映画館でなくては味わいつくせないものだろうなと。
この壮大な世界観を作り出したドゥニ監督、流石のお仕事です。監督の過去作も大好きです。
リンチ版もホドロフスキー版も未見ですが、なにやらロングロングストーリーなのはよく分かりました。
冒険始まったばっかで終わっちゃったし笑
ストーリーは、いまの世界の覇権争いを想起させるようなスパイス争いを軸に、アトレイデス家とハルコネン家の闘い。裏で糸引いてそうな皇帝の存在がめちゃめちゃ気になるも、今作では登場せず！出てこんのかーいという叫びも虚しく次作へ続く。
単純化されたストーリーの中にも現代にも通じる多様性など織り込みつつ、格調高いSF映画にまとめているのはドゥニ監督ならではか。
スターウォーズを彷彿とさせる世界観に思わずライトセーバー出して！と心の中で叫んでしまったり、サンドウォームはナウシカの王蟲を思い出したりと、そこここ楽しめました。
そしてなによりこの映画を成功させた大きな要因の一つは主役のティモシー君で間違いないでしょう。一歩間違えれば、雰囲気だけの茶番になりかねないところを、彼の存在がこの作品に大いなる説得力をもたらしていると言っても過言ではないかと。やっぱスゲェわ。ティモシー。願わくば彼が大人になりすぎる前に次作を撮ってほしい（来年には公開されるみたいですね）。いまのナイーブな雰囲気がとても大事だと思うの。
脇を固める俳優陣も、オスカー・アイザック、ハビエル・バルデム、ゼンデイヤ、ジョシュ・ブローリン、ジェイソン・モモアなどなど素晴らしいお仕事されてます。推しのオスカーはスターウォーズに続き、SF歴史物ですね。濃ゆいお顔が向いてるのかしらん。
話が長い割に消化不良という評も多々見受けられますが、二部作だと思えば、これはスターウォーズに続く歴史的大作をリアルで体験してるのかも、というわくわく感がハンパなく。
期待値込みで一票入れたいと思います。
次こそは映画館で。
