スナフキン

ダウントン・アビー/新たなる時代へのスナフキンのレビュー・感想・評価

3.7
久しぶりの映画館鑑賞。
英国では初登場1位、めちゃめちゃ面白かったとの友人からの感想を得て少しハードル上げ過ぎたかも。
でもこのシリーズは、お馴染みメンバーの少しお年を召した姿に月日の流れを感じつつ、お約束のやりとりにくすくす笑って楽しむのが正しい鑑賞法だろう。

なつかしいダウントンの世界観に浸りつつ、新しい時代に変わってゆくなかで貴族社会もまた時代の波にどう対応していくのか、というサブテーマも織り込んで、メンバーを取り巻く変化も楽しめるよく練られた脚本。

ドラマと比べ、いかんせん2時間の映画版の世界では詰めこみすぎ感は否めないけどその分、後半に向け一気に物語が加速するのは楽しめる。

メアリーはいつでもモテモテだし、今回は姉妹仲良しシーンが多く見られたり(いい大人だしね)、もはやお約束のバイオレットの毒舌やカーソンさんの健在ぶりも安心して観られるこの感じ。

ナタリー・バイ、ヒュー・ダンシーなどなど新キャラもすぐ世界観になじんでるのも良し。

シリーズはこれで最後なのかな?
お気に入りのバイオレットもトーマスも旅立っていって、メアリーのマシューへの思いも語られたり、ストーリー的には大団円ですね。
残念なのは前回のヘンリーのラストの登場シーンきゃーきゃーを待ち望んでいた身としては、今回は最後まで名前だけで終わってしまったことかしらん。

日常を忘れどっぷりイギリス貴族社会の世界に浸れる至福のひとときでした。