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DUNE/デューン 砂の惑星のJPのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.9
す…すげえ…笑
なんだこれ…IMAXで観れて良かった…!
人を操る「voice」のエフェクト低音とかハルコンネンの低音ボイスとか、サンドワームの地響きとか、骨の髄までビリビリ震えるようなIMAXサウンドがめちゃめちゃ良い仕事してた。
IMAX画角のシークエンスの割合も比較的多く、見応えがすごい。非日常体験としての満腹感えぐい。

▼ジェイソン・モモア、こんな役もできるんだ…!
「ワイスピ」と「アクアマン」の印象しかなかったから、こんな兄貴キャラも見れてちょっと新鮮。でも「砂の惑星でまた会おう!」とか言いながら両手広げるジェスチャーがやっぱりモモアそのものすぎてニヤニヤしちゃった。両手広げるの好きやなー。

▼音楽がイイ!
「ライオン・キング」でもお馴染みのハンス・ジマーの音楽が、インド映画っぽいというかコンガ系の打楽器とエキゾチックな女性ヴォーカルが印象的で、未来のはずなのにレトロでもある世界観と絶妙にマッチ!

▼レトロでエキゾチックなSF
未来だけど剣術がバトルのメインだったり、冒頭のポールの食事する部屋に盆栽みたいなの飾ってたり、宇宙が舞台のSFなのに、砂漠とか宮殿の場面が多くて無重力感よりはエキゾチックが勝ってたり。(無重力はハルコンネンの邪悪なボスが浮いてたくらい笑)
この世界観、むしろレトロで若干東洋テイストで、なんかクセになる〜!笑
コスチュームのデザインもマジで見たことない独創性に富んだものばかりで、見応えしかない。ガチの別世界。

ポールが先住民フレメンと帝国を結ぶ媒介になっていく、という筋書きは「もののけ姫」的でもあり、なんだかんだ馴染みがあってワクワクする。「こ…ここで終わりかーい!」感はそりゃ否めないけど、物語をブワーって駆け抜けていくよりは、この世界観とキャラクターの心象と心情をじっくり大河ドラマ並みの尺で見せていく方がぜったい良いに決まってる。

▼PART TWO多分やばい。
しかも今回の「PART TWO先行特別映像」がすーごいのなんの。え、サンドワームって…あれ乗れるんすか…?口ポカーンの状態で幕引きになったぶん、今回の先出し映像が、「ポール、サンドワームに乗る!の巻」だったのはめっちゃ良かった。てかもうサンドワームって虫っていうか大陸。地面そのもの。あれに飛び乗るって、もはや崖からジャンプしてるのと同じ。え?これ「ミッションインポッシブル デッドレコニング」のバイクごと崖ジャンプやん?SFやと思って見てたらトムクルーズ映画だったんだが…?ってなった。

▼砂漠表現がやばい。
IMAXの爆音・低音がマジでいい仕事してる。静寂の砂丘の遥か向こうから、サンドワームがとんでもない地響きとともにやってくるのを完璧に表現。波打ち、崩れ、割れる砂の地。今作の砂漠って海洋以上に、静かな時と荒れ狂う時のギャップがえぐい。海の映画は数多あれど、砂漠の映画や砂漠表現の幅は、海よりは少ない。PART TWOでさらにどんな砂漠表現が見られるのか、楽しみで仕方ない。
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