洋タルト

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

(´×ω×`)懐かしい気持ちにはなれた!
しかし台無し要素も盛り沢山!

二ノ国と同時期にとんでもなく話題となったこの作品。ライバルがアレなだけあって正直絶対勝てるだろうと思っていたら意外といい勝負…。
ドラクエ5は途中まで進めたことあるからある程度は楽しめたけどさぁ…。

グラフィックやバトルシーン、膨大なストーリーをこれだけの尺になんとかまとめあげたという点は凄いとは思いますがどうしても「面白かった」とは言えなかったですね…。

ポイント
「リュカ」「フローラ」「大人になれよ」

「リュカ」
このリュカという主人公が正直好きになれませんでした。ほとんど話さない主人公が話せば違和感しか感じないというのは「斉木楠雄のサイ難」で充分に証明されたと思っていたんですが、同じ過ちをする作品が現れるとは…。

そしてこの作品、ラストで理由はわかるものの主人公がヘタレで主人公らしさもなくて観ていてしんどいです。「自分の知ってる5の主人公はどこへ…?」と思うレベルで観ていてショックになります。

後でも述べるものの、結婚相手を選ぶあのシーンについても、彼の心理が意味不明のため、更なる苛立ちが募りました。
ただ、ラストで自分達の思い出を肯定してくれた点で少し好感が上がりましたね。

「フローラ」
これについて言及してる人は少ないかもしれないですけど、自分は正直この作品の中で1番不満を持ったのがこの点です。
自分は5をやっていた時、結婚相手を選ぶ際、ビアンカではなくフローラを選びました。
ビアンカとは苦楽を共にしたとはいえ、悩んだ末に出した答えです。
「ビアンカは仲間としてしか見れなかった」というのが率直な自分の思いです。

しかし、この作品の中ではまるで「フローラ派は見る目がない」「普通ならビアンカを選ぶ」というような事を言いたいのかと思えるような発言が多く見受けられ、苛立ちを感じました。

フローラにも魅力はあります。リュカへの思いやりや気立ての良さなど、そちらの選択もあっていいはず。
フローラ扮する魔女の発言、所謂本人が言っていたためそうなったのも分からなくはないですが、それでも彼女に対する扱いは観ていて不快でした。
薬を使うより、主人公に葛藤してもらった方がまだ救いがあったのに…と思いますね。

「大人になれよ」
うるせえ!以上!

世界観ぶち壊してこのシーンを入れたのが今作の敗因でしょう。
ただでさえ盛り上がりに欠けてしまう作品に対して、こんな蛇足なシーンを追加したらそりゃ大荒れしますよね。

ダイジェストでもいい。ミルドラースを少しでも出していればそんなに荒れなかったと思います。

以上がこの作品のポイントでした。
ゴンズ達のワンパンや、俺TUEEEE的な戦闘のサクサク具合以上にフローラの扱いが自分にとっては最も大きなマイナスポイントでしたが、20時間以上かかるゲーム作品をダイジェストっぽくてもまとめあげたのは見事だったと思います。

総合すると、映画にまとめあげるためにゲームをぐしゃぐしゃにまとめられたダイジェスト映画です。主人公も主人公っぽくなく感情移入できず、結婚の場面もモヤモヤする作品でした。
この監督の作品は比較的好きな方ですが、この作品はあまり好きになれそうにないですね…。
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