実在の殺人鬼フリッツホンカの物語。
前半は耳にしていた通り、観たのを後悔するくらいの絵面の醜悪さ
フリッツホンカの犯罪は雑で抜けててどこか滑稽。とても完璧とはいえない。
途中ホンカに寄生しようとする女性が出てくるけど、その関係もいびつ。
その女性とバーへ行ってから、女性の別のドラマが始まってしまう流れがとても良くて。
ホンカとは一見関係のなさそうなバーの常連客たちへカメラ視点が変わったりして、ホンカの物語から逸れたり。
これはホラーというよりは…
実は殺人をしてたホンカという人と、その町の住人たちを暮らしぶりを描いているように感じた
ストーリーはこうなるだろう?ってフラグがことごとく外されまくり、予想だにしない方向へ。
一寸先は闇。殺人鬼だって人生に翻弄されてしまうし、殺されてしまう人もいれば難を逃れる人もいる。
自転車美女の後を付けてからの流れがとてもシニカルで良い